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《ブラジル》FGTS支払い日程発表=最短で9月13日から=誕生月別に異なる支払い日

Caixaのペドロ・ギマランエス頭取(Marcelo Camargo/Ag. Brasil)

 【既報関連】ブラジルの連邦貯蓄銀行(Caixa)が5日に、勤続期間保障基金(FGTS)からの引き出し日程を発表したと同日付現地サイトなどが報じた。これは連邦政府が7月下旬に打ち出していたもので、本来、退職金として積み立てておく資金を、各口座につき500レアルを上限として引き出しを認め、消費に回させて、経済を活性化させる狙いだ。

 FGTSの口座は、正規雇用で雇用した労働者のために会社が積み立てるもので、勤め先ごとに口座が作られる。そのため、現在勤務している会社で作られ、現在も稼動している口座と、今は勤務していない会社で作られた休眠口座がある。
 これまでのFGTS引き出し解禁措置は休眠口座に限られていたが、今回は稼働中の口座からも最大500レアルまで引き出せる。
 FGTSは連邦貯蓄銀行(Caixa)が扱っており 、Caixaに口座を開いている人には、該当する金額が自動的に入金される。Caixaは、3300万人の労働者が、自動的に入金を受けられるとしている。
 Caixaに口座がある人は9月13日以降、自動的に口座に入金されるが、Caixaに口座を持っていない人の引き出しは10月18日以降となる。引き出しの権利を持つ人が一斉に引き出しを行って混乱が発生しないよう、引き出し開始日は、誕生月ごとに定められている。
 Caixaに口座がある場合、誕生月が1~4月なら9月13日、5~8月なら9月27日、9~12月なら10月9日にそれぞれ入金される。
 また、Caixaに口座を持たない人の引き出し開始日は、1月生まれは10月18日(以下、~月は~日と表記)、2月は10月25日、3月は11月8日、4月は11月22日、5月は12月6日、6月は12月18日、7月は20年1月10日、8月は1月17日、9月は1月24日、10月は2月7日、11月は2月14日、12月は3月6日となっている。引き出しは20年3月31日まで可能だ。


企業が支払いを怠っている場合の対処法

 企業は正規雇用の労働者のためにFGTSを積み立てる義務があるが、その義務を怠っている場合がある。2日付G1サイトは、「既に倒産している会社も含め、22万5千社が、延べ800万人分の積み立てを怠っている」と報じている。
 この場合、労働者は、「人事部に遅れている積み立てを要請する」「就労を続け、会社に支払いを求める訴訟を起こす」「契約不履行があるとして退社し、会社から違約金を取り立てる」「退社後にFGTSが払われてなかったことが分かった場合は、支払いを求めて訴訟を起こす」などの手段をとることが出来る。