今年上半期にサンパウロ州で勤務中の軍警に殺された人の数は358人で、昨年上半期の321人と比較して11・5%増加したと、5日付現地紙が報じた。
また、56人が、非番(勤務外)の軍警の手により命を落とした。また、勤務中、勤務外を問わず、軍警の死者数は42%減少している。
最も死者を増加させたは、4月4日にグアラレマ市で軍警の巡回機動隊(Rota)が行った作戦だ。この作戦では11人が死亡したが、軍警側の死傷者はゼロだった。ジョアン・ドリア同州知事(PSDB・民主社会党)は、この時の軍警の行動を賞賛している。
軍警に殺害されたのは、罪を犯して軍警から逃亡していたところを撃たれた、または軍警と銃撃戦になり死亡したケースだけではなく、兄弟が軍警に取調べを受けているのを自宅前で遠目に見ていただけなのに撃たれた事例もある。
また、上半期の軍警の死者は、昨年の24人から14人に減少。他方、市警による死者は18人が12人に減少した。
サンパウロ州保安局は、州内ではパトロールや麻薬の押収、密売容疑者の逮捕を強化しており、警官が直接容疑者を殺害する例が減るように、警官による死亡事件は全て、厳密に調査しているとした。
同保安局はまた、「警官による死者が出たケースは、一つ一つ、警官の行動が法的に正当なものだったかどうかを、監査、分析している」とも書面で発表した。
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