ブラジルの女性家庭人権大臣のダマレス・アウヴェス氏が、「ブラジルは自殺流行の混乱に直面している。驚くかもしれませんが、ブラジルは、自殺と自傷行為の件数で世界トップ5に入っている」と述べた。
同大臣は、「6歳の子供たちが自殺した記録がある。また、自傷行為を繰り返し、自殺を望んでいた7歳の女の子と実際に話したこともある」と語り、特に子供の自殺が増えていることを強調した。近年は、ブラジルでも若者の自殺が社会問題化してきている。
これは、ブラジルの国営通信社、EBCが運営するTVブラジルの番組「インプレッション」での発言だ。キャスターのロゼアン・ケネディによるインタビューを受けたダマレス大臣は、「自傷行為を行い、自殺を試みる人は皆、『心の痛みを抱えている』と語る。この痛みは外からは見えにくいが、決して軽く見てはいけない。心の痛みを口にする人を前にしたときは、どうかその痛みを軽視しないで。『それはあなたが弱いから』などと言って責めたり、『そんなことを言って気を引きたいの?』などと言ったりはしないで。そんなことではないんです。若い世代の多くは、内面に大きな苦しみを抱えています。私たちは、その苦しみと、苦しみの原因が何であるか理解する必要があります。まだ若い彼らは、内面の苦しみに対処する方法を知らないのですから」と語った。
ダマレス大臣はまた、この問題に取り組むことは人類全体にとっての課題であり、中でもブラジルは、すでに不合理なほどの多くの若者が苦しんでいると述べた。
世界保健機関(WHO)によると、ブラジルはすでに世界で8番目の自殺大国だが、この報告書は、過少報告があった期間のものであるとダマレス大臣は語った。
自殺の連鎖反応などを防ぐべく、この問題について話し合うためにWHOによって確立されたガイドラインに焦点を当てたことや、今年裁可された法律では、自殺や自殺未遂、自傷行為、その原因などを報告することが義務付けられたことにもダマレス大臣は言及した。(6日付アジェンシアブラジルより)
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