ブラジル地理統計院(IBGE)が8日、今年の穀物、マメ科植物、油糧種子の収量は、史上最高の2億3970万トンとなる見込みだと発表した。
この予想は、6月に発表された予想収量を1・6%上回る。これまでの収量の最高は、2017年に記録した2億2840万トンだ。作付面積は、昨年比3・2%増の6290万ヘクタールと予想されている。
農産物の中心は、米、トウモロコシ、大豆で、収量の92・7%、作付面積では87・3%を占めている。
作付面積を個別に見ると、トウモロコシは昨年比7・1%、大豆は2・2%拡大しているが、米の作付面積は10・3%縮小しているという。
収量予測は、トウモロコシが21・4%増の9880万トン、大豆は4・0%減の1億1320万トン、米は12・7%減の1030万トンとなっている。
地域別の生産量は中西部が46・1%を占め、マット・グロッソ州は28・1%を占める見込みだ。2位は南部の32・6%で、パラナ州が15・4%を占めると見られている。
今回の予想を6月の予想と比べて目立つのは、第3作目のフェイジョンの収量予想が10・0%増えたのをはじめ、オート麦が6・5%、第2作目のトウモロコシが5・1%、草本綿が0・8%、大豆が0・5%、各々、増えた事だ。
一方、第2作目のフェイジョンは4・8%、小麦は4・5%、米は1・7%、アラビカ種のコーヒーは1・4%、ソルガム(コーリャン、黍)が0・8%、第1作目のトウモロコシが0・2%、各々、減産の見込みだ。
(8日付アジェンシア・ブラジルより)