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パンアメリカン大会閉幕=ブラジルの金メダル史上最高=東京五輪へ力強い弾み

金メダルと共に笑みを浮かべる女子柔道のラファエラ・シウヴァ(Pedro Ramos/rededoesporte.gov.br)

 【既報関連】7月26日から11日までペルーのリマで開催された、南北アメリカと中米カリブ海諸国限定参加の〃ミニ五輪〃、パン・アメリカン競技大会で、ブラジル選手団は金55個、銀45個、銅71個と、総計171個のメダルを獲得し、メダル獲得ランキングで米国に次ぐ2位で大会を終えた。10~12日付ブラジル各紙・サイトが報じている。
 大会後半のメダルラッシュの立役者となったのは、陸上、水泳、柔道だった。水泳は36種目で30個、 陸上は48種目で16個、柔道は男女合計14階級中10階級でメダルを獲得した。
 柔道では男子60キロ以下級、81キロ以下級、女子52キロ以下級、57キロ以下級、78キロ以下級で金メダルを獲得した。
 2016年のリオ五輪で金メダルを獲得し、国民的スターになったが、その後不調が続いていたラファエラ・シウヴァは、女子57キロ以下級で金メダルを獲得し、復活を印象付けた。シウヴァは閉会式で、ブラジル選手団の旗手も務めた。
 陸上では、男子砲丸投げ、400mハードル、1万m、3千m障害、400mリレーで、女子400mリレーで金メダルを獲得した。
 水泳では、男子50m自由形、100m自由形、200m自由形の、1500m自由形、100m平泳ぎ、200mバタフライ、自由形リレー4x100、4x200でそれぞれ金を、女子でも50m自由形、ウォーターマラソン10キロで金、男女混合4x100リレーでも金メダルに輝いた。
 今大会のメダル総計171、金メダル55は共に、ブラジルにとっては大会史上最高記録で、地元開催だった2007年リオ大会の成績も上回った。
 ブラジル五輪委(COB)ディレクターのジョルジ・ビシャラ氏は、「大会前に立てた目標を達成することが出来、とても満足している」と語っている。今大会は多くの種目が来年の東京五輪出場権予選も兼ねており、大会を通じて9種目、29人の選手が東京五輪出場権を獲得した。
 また、8月23日から9月1日までは、障がい者スポーツの大会、パラパンアメリカンもリマで開かれる。