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《ブラジル》PSLがフロッタ下議を除名=大統領への失望発言連発で

 俳優から政治家に転身し、昨年の大統領選前からボルソナロ氏の熱心な支持者として有名だったアレシャンドレ・フロッタ下議が、相次ぐ大統領批判を理由に社会自由党(PSL)から追放された。13日付現地サイトが報じている。
 この処分は13日に、党役員9人の満場一致で決まった。除名された理由は、フロッタ氏がネットやメディアを通じ、公にボルソナロ大統領や政権に対する批判を繰り返していたためだ。
 ポルノ男優だったフロッタ氏は、ジウマ元大統領の罷免を訴えてブラジル自由運動(MBL)に入った頃から政治に目覚めた。ネットでボルソナロ氏を熱烈に支持したことで有名となり、昨年10月の下議選でも、ボルソナロ氏に追従するようにPSLから出馬し、当選を果たしていた。
 政界における熱烈なボルソナロ支持者のように見えたフロッタ氏だったが、ボルソナロ一家が極右思想家のオラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏に心酔していることが報じられはじめたあたりから大統領を批判しはじめた。それは、ボルソナロ氏が三男エドゥアルド氏を駐米大使に任命したいとの意向を示したことで一気に強まり、「失望した」などの発言を繰り返していた。
 除名に伴う下議の議席剥奪はなく、フロッタ氏は別の政党に移籍することで任期を継続することができる。