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現役82歳、来伯22回目=オペラ歌手・田中公道さん

来社した田中公道さんと宏子さん

 今年で来伯22年目を迎えた現役オペラ歌手の田中公道さん(82、島根県)が妻の宏子さんと共に来社し、今年のブラジルでのコンサート予定などについて報告した。今年も来年1月まで5カ月間も滞在する。
 テノール歌手の田中さんは96年に島根県人会の創立40周年式典のために初来伯し、その後98年から毎年ブラジルを訪れている。「ブラジルは多民族国家で心が開かれており、居心地が良い。日本語が話せる人がいるのも良い」と来伯し続ける理由を明かす。
 今年は今月17、18両日に南大河州都ポルト・アレグレ市で開催される「第8回日本祭り」に出演。「スポーツとレジャー」がテーマなことから、92年にバルセロナ五輪の開会式でサラ・ブライトマンとホセ・カレラスが歌った「Amigos Para Siempre」を披露する。
 今月31日にはサンパウロ州カンピーナス市に移動し、31日、9月1日に同市の国際祭りに出演。9月5日にはブラジル人オペラ作曲家で同市出身のカルロス・ゴメスを顕彰したイベントで同氏の作品を歌い上げる。
 9月9、10、11日の3日間は、全伯オペラ歌手コンクールで審査員を務める。同コンクールで審査員を務めるのは12回目。また、20日にはカンピーナス市議会でカルロス・ゴメスを称える歌を披露する。また、11月には同市で単独コンサートを行う予定だ。
 82歳で活躍し続ける田中さんは「この活動自体が健康法」と述べ、ブラジル人と歌を競い合うのが元気の秘訣だと語る。「今年も日本とブラジル半々の生活でを送り、精力的に活動していきます」と抱負を述べた。