来年7月24日開幕の東京五輪まで、1年を切った。先日リマで終了したパンアメリカン大会で、メダル総数、金メダル数でブラジル史上最高記録を更新したブラジルでは、メディアが「東京五輪メダル候補40人」のリストを発表した。ここでは「金メダル候補筆頭」らを中心に紹介する。
「最も金メダルに近い」と見られているのは女子柔道78キロ級のマイラ・アギアールだ。世界ランキング1位のマイラは、2012年のロンドン五輪や、2016年のリオ五輪で銅メダルを獲得。世界選手権でも、2014年、2017年の2回、金メダルを獲得し、終わったばかりのパンアメリカン競技大会でも金メダルを獲得した。
また、セーリング女子49erFXのマルチネ・グラエルとカエナ・クンゼのコンビも金メダルが有力視されている。昨年の世界選手権では4位に終わったが、世界ランク1位で、パンアメリカン大会でも優勝した。
東京五輪で追加種目として行われる、スケートボード男子にもブラジル人の有力選手がいる。世界チャンピオンのペドロ・バロスだ。ブラジルのスポーツサイトは、「最近の主要大会の殆どで上位につけている」と紹介している。スケートボード女子のレティシア・ブフォニも有力で、「もう何年も世界トップクラス」との評価だ。
女子柔道57キロ級のラファエラ・シルヴァも有力だ。リオ五輪での金メダル獲得以降、しばらく不調だったが、パンアメリカンで金メダルを取り、復活を印象付けた。
東京五輪で連覇が期待される種目に男子バレーボールがある。主要大会で常に上位をキープし、先週末も、劇的な逆転勝ちでブルガリアを下し、五輪出場権を獲得した。
意外なことに、こうしたランキングに男子サッカーが入ってこない。前回大会はオーバーエイジでネイマールを召集し、ジェズスとバルボーザの2人のガブリエルらの活躍もあって金メダルを獲得したが、東京五輪世代は、2017年も2019年もU20(20歳以下)ワールドカップ出場を逃し、五輪出場権獲得も不透明な情勢だ。
6月にフランスで行われたトゥーロン国際では2020年にU23となるU22代表で挑み、優勝したが、来年1月にコロンビアで開催予定の五輪出場権をかけたU23南米選手権で2位以内に入れるかは微妙だ。(13日付グローボ・エスポルテサイトより)