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《ブラジル》港湾施設の共同経営権入札実施=「落札価格より、投資の確約が重要」とインフラ大臣

三つのターミナルの経営権公開入札の様子(Alberto Ruy/MInfra)

 サンパウロ州サントス港の貨物集積ターミナル二つと、パラナ州パラナグア港のターミナル一つの、合わせて三つのターミナルの経営権公開入札が13日にサンパウロで行われ、合わせて1億4850万レアルで落札された。
 この1億4850万レという落札価格は、事前に予想されていた4億2千万レよりかなり少ないが、インフラ相のタルシジオ・フレイタス氏は、「我々の最大の関心は落札額ではなく、その後、落札企業が行う設備投資にあった。だからこそ、全ての物件は最低落札金額を1レアルに設定にしていた。次の官民投資計画(PPI)の会合では、この経営権入札をさらに進めるべく、国内港湾施設の調査格付けを進めるつもり」と語った。
 落札された最初のターミナルはサントス港のSTS20ターミナルだ。このターミナルでは肥料や岩塩などの固形物、鉱物全般を扱う。落札したのはブラジル企業イドロヴィアスで、落札価格は1億1250万レアルだった。同社は今後25年で2億1930万レアル規模の設備投資を行うことになる。
 同じサントス港内の施設、STS13Aもアバ・インフラ・エストゥルトゥーラ・エ・ロジスチカ社が3500万レアルで落札した。
 落札された最後の施設は、パラー州パラナグア港のターミナル、PAR01だ。この施設の経営権は100万レアルでクラヴィン社が落札した。セルロース製品を主に扱うこのターミナルも、契約期間中に8700万レアルの設備投資が、クラヴィン社によって行われる。(14日付フォーリャ紙より)