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サンパウロ市=15億レかけピニェイロス川浄化=ドリア知事の公約の目玉

ピニェイロス川でのごみ収集作業(Rovena Rosa/Agência Brasil)

 サンパウロ州がサンパウロ市を流れるピニェイロス川に関し、15億レアルを投じて本格的な浄化工事を行う意向だと、16日付現地紙が報じている。
 ピニェイロス川はサンパウロ市の西部から南に流れる川で、マルジナル・ピニェイロスや都電(CPTM)9号線がそれに沿って走っている。
 サンパウロ州政府はこれまでも、同河川の浄化を試みてきたが、うまく行っていなかった。だが、ジョアン・ドリア知事(民主社会党・PSDB)は、この浄化を選挙公約の中に掲げていた。
 浄化作業の責任を受け持つサンパウロ水道局(SABESP)は、同河川の流域を14に分割し、河川からの汚物撤去などを受け持つ企業の入札を行いはじめており、年内までに契約も終わらせたいとしている。
 州は15億レアルをかけて、2022年までにピニェイロス川の汚染の度合いを現状の半分にしたいと考えている。同河川の酸素量は、1リットルあたり60~75ミリグラムだが、これを30ミリグラム/リットルにするのが目標だ。