サンパウロ大都市圏を走るロドアネル(環状線)の北部区間44キロは、完成が大幅に遅れている上、予算が大幅に超過し、さらに10億レアルが必要となる見込みだ。同区画では工事での不正も既に発覚していると、19日付現地紙が報じている。
グアルーリョス市からサンパウロ市北部を経てサンタナ・デ・パルナイバまで走る全長44キロの北部環状線は、2013年に総工費43億レアルで工事をはじめた。だが、17年完成の予定が終わらず、現時点で既に、予算を60%超の68億5千レアルを費やしている。
さらに、これを完成させるためには最大で78億5千万レアル、つまり最大であと10億レアル必要だと言われている。
また、サンパウロ州によると、北部環状線のうち、3区間は入札をやり直す予定だという。それは、その区間の完成度が現在までで30%に達していないためだという。再入札を行った場合、それら3区間は2022年までに完成させなければならないとされている。
なお、サンパウロ州のラヴァ・ジャット作戦班は、北部環状線の工事で62万5千レアルの横流しがあったとして、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事時代の物流運輸局長ラウレンセ・カーザグランデ氏の身柄を90日間拘束した。同区間の工事では、水増し請求や書類の不備などの問題も指摘されている。
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