ブラジル北海道文化福祉協会(大沼宣信会長)は、ブラジル北海道人移住100周年記念行事として、11年ぶり2回目となる巨大雪だるまの展示を25日午前10時から、サンパウロ市のジャパン・ハウス(Avenida Paulista, 52, Bela Vista、以下JH)の入り口で行う。入場無料。
展示される巨大雪だるまは、なんと高さ約2メートル、重さは約1・5トン。50センチ程のミニ雪だるまも、寄り添うように約30体が並べられる。
これは、北海道安平町から送られたもの。町民有志が「雪だるまプロジェクト」(真保生紀代表、しんぼせいき)を結成し、今年の2月に制作。地域の子どもや日系ブラジル人研修生ら約100人も制作に参加し、ブラジルへ送るビデオメッセージも添えられた。完成した雪だるまは苫小牧市内の冷凍倉庫で保管され、6月2日に苫小牧港を出港。7月14日、サントス港に到着した。
北海道新聞5月31日付サイト記事は《費用の総額は輸送費や保管費など計600万円》と報じている。
JHに隣接するオズワウド・クルズ広場では、憩の園、希望の家福祉協会、こどものその、日伯福祉援護協会の日系福祉4団体がフードトラックを出店する。
このイベントには、前日の「ブラジル北海道人移住100周年・ブラジル北海道文化福祉協会創立80周年記念式典」に合わせ来伯する、副知事ら慶祝団も参加。2度の雪だるま渡伯計画を実現させた真保生紀さんの親族も来伯参加する。
北海道協会の大沼会長は「サンパウロ市ではまず見られない雪だるま。とける前にぜひ見に来て」と来場を呼びかけた。
1回目は、08年のブラジル日本移民百周年に、安平町の早来(はやきた)雪だるま郵便局(当時は真保生紀局長)の発案で、巨大雪だるま展示イベントを同協会会館で開催した。気温30度近い暑さの中、日本の冬の風物詩を目当てに日系・非日系問わず8千人以上(同会発表)が来場し、雪に触れて楽しむ姿が見られた。
当日はNHKやグローボも取材に来場する予定だという。
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25日に北海道協会がJHで開催する巨大雪だるま展示イベント。立役者の真保さんは、雪が積もることがほとんどない東京の子どもらに、真っ白な北海道の雪を届けてあげたいとの思いから、雪だるま型の発砲スチールに雪を詰めたふるさと小包「雪だるまゆうパック」を1986年に開始した人。以後は日本国内にとどまらず、米国やペルーなどの海外にも雪だるまを送っているとか。