民主社会党(PSDB)党幹部は21日、2017年のJBSショックで収賄現場を暴露された、同党元党首で2014年の大統領候補、アエシオ・ネーヴェス氏の同党からの追放に反対の意を示し、サンパウロ州のジョアン・ドリア知事の意向に反する結果となった。22日付現地紙が報じている。
PSDBの党幹部ら38人はこの日、ブラジリアに集まり、アエシオ氏の党残留か党追放かの投票を行った。
これは、同党のサンパウロ市ならびにサンパウロ州支部が、アエシオ氏追放を求める嘆願書を出したためだ。
これに対し、投票の報告官を務めたセウソ・サビーノ氏(パラー州)は「嘆願書の受付を拒否する」との見解を示した。
すると、33人がサビーノ氏に賛成、4人が反対、1人が棄権という大差で、アエシオ氏追放は拒否された。
これは、嘆願書を支持したサンパウロ州のジョアン・ドリア知事の意向に反するものだった。同知事は「決定には従うが、国民の民意に党の大半が従わなかったのは残念だ」と語った。
ドリア氏は2022年の大統領選への出馬を狙っている。同党サンパウロ州支部は、アエシオ氏の所属するミナス・ジェライス支部とは古くからのライバル関係にある。
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