対話形式でつづられ豊富な写真が入っている著作『下本八郎 対話による回顧録』(大浦玄編著)が刊行され、23日に同氏の補佐官・安田潤二さんが報告に来社した。
本書では、スザノ福博村会の長老・大浦文雄さんが対談する形で、下本氏(83、二世)の半生が聞き出されており、とても読みやすい。当時の出来事の舞台裏、その時に同氏が思っていたことなどが生々しく語られる。
下本家の移住の歴史から始まり、会計士になって業界を束ねる組合会長に就任するまで、生長の家の信仰を貫いて州議会議員を6期24年間にわたって務め、「高齢者バス無料」や州立学校外国語選択科目に「日本語」を追加するなどブラジル社会に貢献してきた逸話、さらにブラジル日本語学校連合会の会長として日本語教育に尽くしてきた貢献、修養団との思い出などが次々に語られる。
本書は22日に製本されたばかりで、今後の販売については未定。問い合わせはキング会計事務所(11・2856・7290)まで。