齋藤真里奈さん(22、静岡県)が大阪・サンパウロ姉妹都市協会による研修制度で20日に来伯、23日に来社した。先週行われた姉妹都市50周年記念行事にも出席、研修しながら9月2日まで滞在の予定。
齋藤さんは大阪大学外国語学部ポ語専攻3年で、今年2月に行われた同会主催「第9回ポルトガル語スピーチコンテスト」に出場して優勝した。その副賞として今回の約10日間のブラジル研修を獲得した。
滞在中は両市の交流活動を担当するサンパウロ市役所国際局や、大阪市立田辺小学校との姉妹校のオオサカシ小学校、またサンパウロ州立総合大学(USP)を訪問する。
母親の家族が沖縄県出身であることから、ブラジル沖縄県人会の会員との交流、大学で専攻するポ語文学に関連して、市内の文学資料館などの見学も希望している。
齋藤さんは日系ブラジル人が多く暮らす静岡県浜松市の出身で、「幼い頃からポ語を聞く環境にあった」と話し、日系ブラジル人の友人の存在がポ語に関心を持つきっかけとなった。「友人は日本語を話せて私のことを理解してくれた。だが、私はポ語が分からず、友人のことを深く理解できていない」と感じた齋藤さんは、ポ語を学習できる大学を選んだそう。
「専攻のポ語文学については、本場のブラジルで見聞を広めたい。移民について、沖縄とブラジルの関係も学びたい」と研修の抱負を語った。
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