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『ブラジル日系文学』第62号を刊行

本の装丁

 『ブラジル日系文学』第62号(発行者=武本憲二、編集者=中田みちよ)が7月に刊行された。
 今号では、武本文学賞が今年で終わったことを受けて、国際日本文化研究センター教授の細川周平さんが『武本由夫賞の終わりを聞いて』を特別寄稿している。ブラジルの日本語文学史の専門家による深い敬意を込めた寄稿文となっている。
 新しく始まった「世界の中の日本人シリーズ① フィリピンのおでんモドキ」(大門千夏)では、骨董家だった著者が世界中を旅する際に出会った日本人について連載する予定。今回はフィリピンで出会った、現地の男性と結婚した日本人女性の赤裸々な思いを綴ったもの。
 また、今号からは俳句・短歌のページがなくなっている。編集後記には「実作者の減少から、ブラジルの俳句・短歌として大きな一つのまとまりを作りたい」という考えが記載されている。
 その他、小説や随筆、ブラジル文学翻訳などを掲載。日語版は118項で、ポ語版は60項。
 問合せは、同事務所(電話=11・3203・2018、メール=secretaria@nikkeybungaku.org.br)まで。