【既報関連】ボルソナロ大統領の法定アマゾン開発容認発言や、アマゾン基金凍結などで森林伐採や森林火災が増え、国内外で問題視される中、パラー州で大規模な違法伐採を行った農園主逮捕と29、30日付現地紙サイトが報じた。
市警が逮捕したのは、パラー州南東部サンフェリックス・ド・シングーにある農園の共同経営者ジョゼ・ブラジル・デ・オリヴェイラ容疑者だ。この農園はトゥリウンフォ・ド・シングーという環境保護地域にある。
彼と共同経営者のジェラウド・ダニアル・デ・オリヴェイラ容疑者は兄弟で、管理責任者はジュラウド容疑者の婿だ。3人は5500ヘクタールに及ぶ森林の違法伐採と森林火災の責任を問われ、29日に逮捕令状が出たが、農園はもぬけの殻で逃亡とみなされた。
市警は、各種の書類や携帯電話、銃弾などを押収後、ゴイアス市警の協力も得て、ゴイアス州の自宅を捜索。ゴイアニア市内で、ジョゼ・ブラジル容疑者を逮捕した。
同容疑者は、自分の所有地は2014年以前に伐採が行われており、今回の伐採には関与していないとしている。だが、市警は、5月の衛星写真では緑だった地域5500ヘクタール余りが全て茶色に変わっている事を確認済みだ。オリヴェイラ兄弟らが牧草地開発のために重機類を使用して樹木を引き倒し、大掛かりな焼畑も行った事を突き止めている。
市警によると、ジェラウド容疑者は、違法伐採や焼畑のために人を雇ったり、監査活動を行う公的機関の職員を脅すためにバイクで走り回るモトケイロを雇ったりしており、既に環境犯罪4件で起訴されているという。
マット・グロッソ州マルセランジアでも、衛星写真で687ヘクタールの違法伐採が指摘された男性1人が逮捕され、罰金350万レアルを科せられた。同州環境局は、トラックとトラクター、ショベルカー各1台と、電動鋸4機、200立方米分の木材を押収した。