6日、サンパウロ市内のバスがストを行い、市民の足に影響が出た。6日付現地紙などが報じている。
実際には、5日午後も44のバスターミナルの内23を閉鎖するなどして、市民を戸惑わせており、その後に持たれた総会で6日にスト決行と決まった。これを受け、サンパウロ州地裁は5日夜、「ピーク時には70%以上のバスを走らせる」、「それ以外の時間帯も50%以上走行」を義務付けた。
バス乗務員の組合側によると、5日のストには運転手や車掌(コブラドール)の約60%が参加したという。
SPトランス社の声明によると、6日の午前中は70%のバスが稼動したが、サンバイーバ社のバス18線は全面運休したという。サンパウロ市では午後も70%のバスが稼動するとみている。
今回のストの原因は、市が行う路線の再編で、市内を走るバスの数が1万3600台から1万2700台に減り、雇用が減ることへの怖れと、収益分配への反対だ。市内では既に、450台のバスが運行を止めている。市側は「交通を円滑化させるには不可欠なこと」と主張している。