サンパウロ市は6日、市内のバスシステムに関する長期契約をバス業者との間で締結。これで5日から続いていたバスのストも終結した。7日付現地紙が報じている。市とバス業者が結んだ契約期間は、両者が希望していた20年間ではなく、15年間となった。
サンパウロ市では2013年から、緊急措置としての短期契約ばかりが結ばれていた。市はその都度、企業側に業績向上や報酬形態の変更を求めていた。また、短期契約は長期的かつ安定した収入を保証しないため、企業側は融資が得にくい、今後の運用資金の確保が困難などの問題を抱えていた。
市は先週初め、15年間の契約締結を提示した。だが、路線変更とそれに伴う雇用喪失を恐れた運転手や車掌(コブラドール)が5日に突然、ストを行い、契約締結が遅れた。
また、収益配分や給与の遅れもスト勃発の材料となっていたが、企業側が短期契約では今後の運営資金が確保できないから支払えないと説明したため、この点の不満はブルーノ・コーヴァス市長に集中した。
だが、市とバス業者が6日の16時に15年契約を締結したことで、今回のストは終結した。
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