連邦検察庁サンパウロ州支部のラヴァ・ジャット作戦(LJ)特捜班が9日、ルーラ元大統領と兄のフレイ・シコ氏を収賄容疑で起訴した。10日付現地紙が報じている。
これは、オデブレヒト社がシコ氏に2003年から15年にかけて行ったとされる合計110万レアルにのぼる収賄容疑に関するものだ。
シコ氏は90年代に労働組合とオデブレヒトとの間を取り持ち、コンサルタント料を受け取っていたが、ルーラ氏が大統領になってからは、ルーラ氏に提供された同社からの恩典の一部として、何も仕事をしていないのに振込みを受けていたという。1回の振込み額は3~5千レアルだった。
オデブレヒト社側からは、ルーラ氏との仲介役だったアレッシャンドリノ・アレンカール氏、同社経営者のエミリオとマルセロのオデブレヒト親子が起訴された。シコ氏への支払は、アレンカール氏が逮捕された2015年まで行われていた。
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