「ヴァザ・ジャット報道」で知られる「ジ・インターセプト・ブラジル」の運営者グレン・グリーンウォルド氏の夫のダヴィ・ミランダ下院議員(社会主義自由党・PSOL)の口座に不自然な金の動きがあったことが、金融活動管理審議会(COAF)の調べでわかったと、11、12日付現地紙、サイトが報じている。
不自然な金の動きとは、2018年4月2日から19年3月28日にかけての入金分と出金分の計259万レアルをさしている。入金は現金で行われ、同じ日に複数回の振り込みが行われたここともあったという。
また、検察局とCOAFは、ミランダ氏が2016年にリオの市会議員選に出馬した際の資産申告が7万4825レアルだったのに対し、18年の下院議員選のときには35万3400レアルになっていたことにも注目している。
COAFの報告書はヴァザ・ジャット報道がはじまった2日後の6月11日に州検察局に送られたもので、オ・グローボ紙が11日にその内容を明らかにした。
ミランダ氏は11日にこの件に関して反論し、「自分の収入には議員給の他、夫と経営している会社のものも含まれている」と説明した。さらに「秘密のはずの情報を流された」とCOAFに不快感を示した。
一方、グレン氏もツイッターやビデオで反論を行った。同氏はCOAFの報告は同氏への報復的なものと揶揄し、さらに「自分は国際的なベストセラーを何冊か出したりしており、ダヴィよりはるかに稼いでいる」と語り、ミランダ氏への振込みも自分絡みのものだと説明している。
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