日本貿易振興機構(JETRO)サンパウロ事務所(大久保敦所長)の次長を3年半務めた二宮康史さんが8月31日付で退任し、代わりに松平史寿子さん(43、大阪)が着任した。
二宮さんは以前03~07年に4年半程のブラジル駐在経験がある。「前回の駐在から今回ではブラジルも大きく変わった。タクシーや食品配達がスマートフォンで手軽に利用できるようになった。サンパウロ市はブラジル全体から突出した強力な消費圏に成長した。日本食品の普及も一段と強まったように思う」と計8年間にわたるブラジル生活を振り返った。
今回の活動で印象に残ったのは、「日本移民50周年(1958年)に三笠宮崇仁親王殿下が来伯された際の写真が事務所に残っており、それを移民史料館に寄贈したこと。JETROからの寄贈は初めてで、後に記録を残せた」と喜んだ。
二宮さんの業務(企画、経理、人事、総務など)を引き継いだ松平さんは当地初駐在。「ブラジルでは、政治経済など各界で国内外に絡む様々な動きがあると思う。勉強に励み、情報提供だけでなく、広く皆さんのお役に立てるよう頑張る」との抱負を語った。
JETROは約50の日本国内拠点、70以上の海外拠点からなるネットワークを活用し、対日投資の促進、農林水産物・食品の輸出、企業の海外展開支援、調査・研究に取り組んでいる。
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