14、15日にかけてサッカーブラジル全国選手権1部リーグ第19節の10試合が行われた。
全38節の折り返しとなる第19節で、もっとも注目されたのは1位フラメンゴと、2位サントスFCの直接対決だ。
マラカナン競技場に6万8千人を超える大観衆を集めたこの試合は、フラメンゴのジョルジェ・ジェズス監督(ポルトガル)、サントスFCのホルヘ・サンパオリ監督(アルゼンチン)の、“
二人のJorge対決”となった。
「5連勝中と絶好調で、ホームで戦うフラメンゴが優勢」の前評判だったが、フラメンゴはそれにたがわぬパフォーマンスを見せ、サントスFCの倍のシュートを放った。
これまで大量得点が続いていたフラメンゴは、得点こそ1点だけに終わったが、サントスFCの自慢の攻撃力を封じて1対0で勝利。フラメンゴの1点は、前半終了間際のガビゴルによる、ペナルティエリア外から、マークの付いた状態で、緩いボールでゴールキーパーの頭の上を超すというビューティフルゴールだった。
これでガビゴルはリーグ戦5戦連続ゴールだ。リーグ戦通算16得点で、得点王争いも2位で10得点のジウベルトに大きく差をつけている。
フラメンゴに敗れたサントスFCは3位に転落した。
なお、サントスFCをかわして、2位に浮上したのはパルメイラスだ。
パルメイラスは第17節にフラメンゴに0対3で完敗して、前任のスコラーリ監督を解任した。
その後、新監督にマノ・メネゼス氏を迎えると、順延で未消化だった試合も含めて3連勝を達成。フラメンゴとの勝ち点差は3だから、逆転は十分に可能だ。
振るわなかったのは、前節まで4位と5位だったコリンチャンスとサンパウロFCで、コリンチャンスはフルミネンセに0対1で破れ、2部から昇格してきたばかりのCSAをホームで迎えたサンパウロFCも、引き分けがやっとだった。
コパ・アメリカ後に鳴り物入りで加入したサンパウロFCのダニ・アウベスは、試合後に「君ら報道陣の殆どはサッカーをやったことなんてないだろ」と、悔やまれる引き分けに苛立ちを隠せなかった。
全国選手権は12月8日まで行われる。残り12週間で19節消化という、半分以上の週で平日開催が組まれる過酷な日程だ。
ブラジル杯、リベルタドーレス杯、スダメリカーナ杯も戦っているチームはさらに日程が厳しくなる。10月、11月の代表チームの試合期間もリーグ戦は休まないので、「代表クラスの選手を抱えているほど不利」という矛盾とも戦わなくてはならないからだ。パルメイラスの連覇か? フラメンゴ、サントスFCの復権か? 今後の情勢は全く予断を許さない。(15、16日付グローボ・エスポルテより)
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