ブラジルの非営利団体レッジ・コニェシメント・ソシアルが行ったアンケート調査「青少年とつながり」第三版によると、15~29歳の青少年の3人に2人は、インターネットの存在がいじめを増やし、孤独感を増幅させると考えており、57%がインターネットは不安感を掻き立てると回答したと、17日付地元紙が報じた。
昨年7月~今年6月に全国で行われた調査は、全ての社会階層にまたがる15~29歳の若者の内、ここ3カ月間に週に1度はインターネットに触れたことがあると答えた人、1440人を対象に行われた。
いじめが増えると答えたのは66%、プライバシー流出の危険ありとしたのは65%だった。また、インターネットの主目的は通信アプリなどを使ってのコミュニケーション(通話、会話)にあるのに、60%がネットのせいで孤独感が増すと答えた。
調査では55%がネットをやりすぎたことがあると答えた。商品検品係のグレイソン・ネーヴェスさん(29)は、「写真に『いいね!』がいくつつくか楽しみ。ネットのない世界なんて考えられない」と語る。
臨床心理士のヴェルスカ・ジェンドフ氏は、「ネットの世界にのめりこむと、現実世界に悪影響が出る。イライラしやすくなるし、不眠症や食生活の変化、鬱のリスクも増す。ネットいじめも問題。ネット上ならばれないと思って書き込みが過激になりやすい」と語る。同氏は「親が子供たちに現実世界での活動を促し、ネットをやる時間を制限させることが必要」としている。
ネットでは個人情報の保護が重要だが、78%は知らない人とネットを通じて個人情報のやり取りをすることを快く思っていないという。個人情報のやり取りに関しては、15~19歳の女性が最も慎重だった。