アメリカ以外の国でのテレビ番組の栄誉とされる賞、「国際エミー賞」の「ドラマ主演女優部門」に、グローボ局の人気医療ドラマ「ソブ・プレソン」のマルジョリエ・エスチアーノがノミネートされ、話題となっている。
「ソブ・プレソン」は2017年からグローボ局ではじまった異色のドラマとして注目されている。ブラジルの大手局のドラマは、基本的に「テレノヴェーラ」と呼ばれる、月曜~土曜の帯番組で半年以上にわたり、毎日のように放送されるスタイルをとる。
だが、「ソブ・プレソン」は、アメリカのテレビ局や最近流行りのネットフリックスに代表される動画配信サービスの連続ドラマの方式を採用。「毎年10話前後のみを放送し、好評な限り毎年放送を続ける」というスタイルをとっている。
放送時間も、グローボ局では国民に最も見られる「午後9時のノヴェーラ」の終わった後の時間帯(10時すぎ)の週1回、45分間前後の放送だが、「サブ・プレソン」は高い人気を呼び、今や、グローボの看板番組のひとつと目されるまでになっている。今年放送の第3シーズンでは、エピソード数も14回まで伸び、放送時間帯に置けるシェア率も40%を記録。
このドラマでは、男女の医者が、日々直面する患者の悲劇と向かい合いながらも共に助け合い、成長していくもので、マルジョリエは信心深い心臓執刀医カロリナ・アレンカール医師役を演じている。
現在36歳のマルジョリエは、10代の頃には歌手志望で、2002年にはオーディション番組「ポップスター」の視聴者参加で名を知られた。だが、その後に女優に転進。2015年に大ヒットしたグローボの9時のノヴェーラ「インペーリオ」での悪役で、女優としての知名度をあげた。
今回の彼女のノミネートの対象となったのは、2018年放送の第2シーズンだ。今回のノミネートに関するブラジル国民の関心は高く、19日のツイッターでは、彼女の名が5番目に多く話題にされていた。
授賞式は11月25日、ニューヨークで行われる。(19日付エスタード紙などより)
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