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東西南北

 18、19日、サンパウロ市議会で、市民からの強い反対を受けそうな法案三つが一気に承認され、注目を浴びている。それは「パダリア(パン屋)やスーパーではタバコの販売を禁ずる」「ガソリンスタンド内でのコンビニでの酒類の販売は認めるが、店内や敷地内での飲酒を禁ずる」「飲食店やホテルなどでは使い捨てのプラスチックの食器類の使用を禁ずる」というもの。これらはいずれも1回目の投票のみで、もう1回承認後、ブルーノ・コーヴァス市長の最終的な裁可を待つことになる。ただ、議会が承認しても、これまで日常的に行われてきたことが禁じられるとなれば、市民の反応が気になるところだ。喫煙者はますます肩身が狭くなりそうだ。
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 ブラジル・サッカー協会が20日、10月中旬に行われる親善試合のための本代表と五輪代表、そして同じ頃にブラジルで開催されるU17W杯の三つの代表を一気に発表した。今回の召集は3代表で69人という、かなり大規模なものだが、その間も全国選手権は休まずに続くため、国内のサッカー・クラブのファンたちは、「誰が召集されたか」より「誰がいなくなるのか」の方が気になっていた。国の代表より、愛すべき地元チームか。
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 来週は、上院で社会保障制度改革の投票や、次期連邦検察庁長官候補のアウグスト・アラス氏の試問、さらにはボルソナロ大統領の国連総会でのスピーチと、本来なら週で最大のニュースになるはずの出来事が立て続けに起こる予定。いずれも展開次第では大きな問題となるものばかりだが、一番心配なのはやはり、大統領の言動か。