リオ五輪の柔道女子57キロ級金メダリストのラファエラ・シウヴァが、8月にペルーのリマで行われたパン・アメリカン競技大会(汎米大会)で受けたドーピング検査で陽性反応が出たことがわかった。21日付現地紙が報じている。
その検査によると、ラファエラの体内からは、「気管支拡張薬」の成分が確認されたという。この薬は、呼吸困難などの解消を行うもので、世界アンチ・ドーピング協会が禁止している薬物だ。
ラファエラは20日にリオで記者会見を行い、「友人の子供と遊んだりしていて薬の成分を吸い込んだために起こった」と説明した。彼女によると、練習相手の柔道家フラヴィア・ロドリゲスの娘が病気で、その薬を服用しているという。
ラファエラは汎米大会で金メダル、8月下旬に東京で行われた世界柔道で銅メダルを獲得。20年の東京五輪も目指しているが、今回の検査結果が国際柔道連盟で再度分析された場合、判断次第では、2年間の出場停止となり、五輪を断念せざるを得なくなる可能性もあるが、汎米大会から20日後の世界柔道で受けたドーピング検査では陽性反応は出ていない。