ウィルソン・ヴィッツェル・リオ州知事は、捜査に伴う殺害数を減らすのに貢献した警官たちへの報奨制度を廃止することを決めた。24日付現地サイトなどが報じている。
ヴィッツェル知事は23日、州条例46775号に調印した。これはセルジオ・カブラル元知事による41931号の改訂版で、そこに記されていた「捜査に伴う殺害数が減った地区の市警や軍警には半年毎に報奨を与える」という箇所を削除した。
強硬な治安対策を売りとする同知事は、警察官のマシンガン所持を認めたいとの発言までしている。だが、その影響で、1月の就任以来、同州では警察官による殺害数が飛躍的に増えており、7月には、統計を開始した1998年以来、月間最多となる194人の死者が出た。
1月~8月の殺害数は1249人を記録。同期間の殺害数は、263人の殺害に止まった2013年まで下がり続けていたが、それ以降は毎年増え続けている。
リオでは先週末、8歳の少女、アガタ・フェリックスちゃん殺害事件が起き、全国的に大きな話題となったが、アガタちゃんの両親は、州に対し、警察の銃の使用方法見直しを強く求めている。