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《ブラジル》8月の国家歳入は1200億レアルを記録=企業再編の多発で臨時収入

 国税庁が24日、8月の国家歳入は1199億5100万レアルで、8月の結果としては2014年以来の好結果だったと発表した。25日付ブラジル各紙が報じている。昨年同月比では5・67%の歳入アップ(インフレ調整済み)だ。
 8月の税収が増えたのは小売業やサービス業が好調だったことの表れだが、それ以上に、各企業が企業再編を行ったことで発生した52億レアルの歳入増が大きかった。
 企業再編とは合併や吸収、株式譲渡など、会社の形態を変更するオペレーションのことで、再編を行うには会計を公開する必要がある。会計を公開することで、法人所得税(IRPJ)や純利に対する社会納付金(CELL)が国に徴収されたことが、52億レアルの歳入アップに繋がった。
 国税庁の税関調査センター長、クラウデミル・マラキアス氏は、同じ動きが7月にも発生し、32億レアルが普段より余計に国庫に入ったことを指摘した。「こうした歳入増は、めったにないことと認識している。なぜならば、企業再編はいつ起きるかが予測できないからだ。従って、8月の歳入増は一時的なもの。また起きるかどうかすら予測できない」と語る。同氏はさらに、「企業再編は国営、民間の別を問わずに起こっている。一般的に、企業再編は景気が回復している時に起きやすい」と続けた。
 今年1月から8月にかけての国家歳入は1兆150億レアルだった。この額は昨年同期の歳入より2・39%多い。内、企業再編によるIPRJとCSLLの歳入は130億レアルに達した。