ブラジル経済省が25日に発表した8月の全就労・失業者台帳(Caged)によれば、8月は138万2407人が正規雇用の職を得て、126万1020人が正規雇用の職を失ったため、差し引き12万1387人分の正規雇用純増だった。26日付現地各紙が報じている。
12万超の正規雇用増は、8月の結果としては6年ぶりの好結果だ。発表前の経済調査機関の調査平均は、9万8千人程度の純増だったが、これを上回った。また、今年8月の結果は、昨年8月の11万431人も上回った。
業種別で最も増えたのはサービス業(6万1730人)。また、サービス業の中でも教育部門と、不動産管理部門の好調が目立った。
2位は商業(2万3626人)、3位が製造業(1万9517人)、4位が建設業(1万7306人)、5位が公共行政(1391人)、6位が鉱業(1235人)だった。
ただし、農業と公益事業はそれぞれ3341人、77人の純減。農業の純減は季節柄、コーヒーの収穫の時期が過ぎて、解雇が多かったことが影響した。
経済省の労働局長、ブルーノ・ダルコルモ氏は、「結果はブラジル経済が少しずつ回復している事を示している。建設業が5カ月連続で純増だったことは好例」と語った。
今年1月から8月までの累積では59万3467人の純増だった。昨年の同じ期間では53万0396人の純増だった。
ただし、コンサル会社所属エコノミスト、ジュリア・コエーリョ氏は、「よい兆候ではあるが、Cagedは変動が激しく、この結果だけで雇用市場は回復基調にあると断言することは難しい」としている。
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