ブラジル和歌山県人会(谷口ジョゼ会長)は22日の創立65周年式典内で、2017年から取り組んでいた『県人移民100周年記念誌』の発刊式を行った。
記念誌は全400頁フルカラーの大作。県人会の歴史、県人30家族の歴史、松原植民地の歴史などをまとめた。製作には宮坂国人財団、和歌山県庁が支援を行った。
刊行にあたって仁坂吉伸知事は「記念誌の作成、その発刊式を行うに至ったことに心から敬意を表します。100年という歴史をまとめるにあたり多大なご苦労があったと聞き及んでおります。一、二、三世へと受け継がれてきた活躍の道のりをきっちりと記念誌に残された皆さんの『今後も脈々と後世に語り継いでいかなければならない』という熱い思いにさらに胸を打たれました」と祝福の言葉を送った。
谷口会長は「この記念誌は未来の若者子弟のために作られました。ご先祖はどんな苦しい生活をしながら異なった言語、風土、習慣の違いを克服し、次の世代にどんなに尊い遺産を伝えたのかをしっかりと伝えることが出来れば幸甚です」と語っている。
記念誌は式典出席者に配布された。購入希望等の問い合わせは同県人会(電話=11・3207・9683)まで。