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《ブラジル》経済不透明指数=114・2Pで最高値を更新=米中貿易戦争や、年明けの景気後退不安が影響か

 リオに本部を置く学究機関、ジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)は9月30日、9月の経済不透明感指数が8月の114・2ポイント(P)から2・7Pアップして、116・9Pになったと発表した。
 この指数は0点から200点の間で測られ、引き続き、観測開始史上最高値を更新している。
 この指数は、メディアが「経済の先行きが不透明だ」と報じる頻度と、経済アナリストたちが発表する先行き予測(期待値)を総合して算出される。
 9月の場合、メディアの指数は1・5Pアップし、期待値の指数は5・8Pアップした。
 FGV所属の調査員、アロイジオ・カンペロ・ジュニオル氏は、「経済不透明感指数が高い数値を記録したのは、米中貿易戦争が激化していることや、年明けには世界経済全体の冷え込みが危惧されていることなどの国外要因の影響が大きい」と語る。
 また、国内要因としては、社会保障制度改革は上院での2回の採決を残すのみのところまでこぎつけたものの、税制改革に関してはまだ、政府案も出ていないことや、国内景気の回復リズムに関して疑いの声が出ていることなどをあげた。(9月30日付アジェンシアブラジルより)