【既報関連】9月26日にロドリゴ・ジャノー元検察庁長官が行った、「ジウマール・メンデス最高裁判事を殺そうとした」との発言に反応し、最高裁がジャノー氏に対する家宅捜索などを行わせた。9月28日付現地紙が報じている。
9月27日、最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事は、連邦警察に、ブラジリアにあるジャノー氏の自宅と事務所の家宅捜索を行うよう命令を出した。
同判事はさらに、ジャノー氏の名前で届出がされていた銃の使用を禁止し、ジャノー氏に対し、全ての最高裁判事の200メートル以内に接近することを禁じた。
今回のジャノー氏の発言は、9月に発売開始となった自伝の中で、名前を伏せて「ある判事を殺して自分も死のうと思った」と記した部分について、それが誰かをマスコミに明かしたものだ。
全国連邦検察官協会(ANPR)のファビオ・ジョージ・クルス・ダ・ノブレガ会長は、「フェイクニュースのときに出した大げさな捜査命令のようだ」として、今回のモラエス判事の命令を批判した。
検察庁長官に就任したてのアウグスト・アラス氏は9月28日、「ジャノー氏の態度は受け入れ難い」との見解を表明したが、それと同時に「今回の行為は検察庁の汚点とみなされるべきではない」とも述べている。