全長132・5メートル、9階建ての大型船舶を使った、世界一の洋上書店ロゴス・ホープ号がリオのプラッサ・マウア埠頭に停泊している。
ロゴス・ホープ号のブラジル寄港は初めてで、アルゼンチンからブラジルを経てカリブ海に向かう。8月中はサンパウロ州のサントス港に停泊していたが、9月18日にリオ市に着いた。リオ市の後は、エスピリトサント州のヴィトリア港、バイア州のサルバドール港、パラー州のベレン港を経てカリブ海諸国に向かう。
この船は、国際宣教団体の「OMインターナショナル」傘下の「Good Books for All Ships(GBAシップス)」が所有している。GBAが所有する洋上書店は、1970年に航海を開始したロゴス号に始まり、ロゴス2号、ドゥロス号と続いた。ロゴス・ホープ号はGBAが所有する4隻目の洋上書店だが、他の3隻は既に引退している。
ロゴス・ホープ号は英語やポルトガル語、スペイン語の書籍を5千種、80万冊搭載している。書籍の内容は児童文学や料理、科学、趣味、リーダーシップやセルフイメージに関するもの、辞書、信仰書など、多岐にわたる。
この船には60の国や地域のボランティア400人が乗り込んでおり、船内での書籍販売や劇の上演の他、貧しい地域に出向いての支援活動もオ行う。
書店の営業時間は火~木曜日が10~20時、金曜日と土曜日は10~21時、日曜日は14~21時だ。入船料は5レアルで、60歳以上の人と、大人が同伴している12歳未満の子供は無料だ。購入には、現金だけでなく、インターナショナル仕様のクレジットカードも使える。
また、6日は、14時半と18時半の2回、ポルトガル語の劇も上演される。この劇は7歳以上が対象で、劇の入場料は20レアルだ。
GBAの洋上書店は、47年間で160カ国を巡回。延べ4700万人の訪問を受けている。乗り組んでいるのは皆、ボランティアで、2年間の航海の費用は、各々が支援者を募って支払う。ロゴス・ホープ号は2009年から洋上書店として使用されている。(1日付アジェンシア・ブラジルなどより)
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