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《ブラジル》リオ市=ラヴァ・ジャット担当だった国税庁職員逮捕=被告から金をゆすり取る

 2日、国税庁リオ支局職員で、ラヴァ・ジャット(LJ)作戦を担当していたマルセロ・アウレリオ・ダ・シウヴァ・カナル容疑者らが、LJ作戦の捜査対象者たちから金をゆすり取るなどした容疑で逮捕された。3日付現地紙が報じられた。
 今回の捜査では、カナル容疑者ら国税庁職員6人を含む、14人に逮捕令状が出た上、家宅捜索などが行われた。
 カナル容疑者は、LJ作戦の被告たちに「罰金刑を免れさせてやる」と持ちかけ、見返りに金をまきあげていた疑いがもたれている。
 警察は同容疑者らの自宅などから、110万レアル、2万6900ドル、4千ユーロの現金を押収した。また、LJ作戦担当のマルセロ・ブレタス判事は、容疑者らの口座の金、計1380万レアルの差し押さえも命じた。
 カナル容疑者は1995年から国税庁に勤めており、LJ作戦担当者として汚職撲滅に尽力する人とのイメージで、講演なども行っていたが、実際は脱税などで告発された人からの罰金徴収責任者で、同作戦には直接は参加していなかった。
 同容疑者に対する疑惑は、昨年後半から捜査がはじまっていた。今年2月、カナル容疑者は、最高裁でリオ管轄のLJ作戦に関する報告官を務めるジウマール・メンデス最高裁判事を含む公人134人の個人情報を漏洩するなどして批判も受けていた。