昨年3月14日に起きた、マリエレ・フランコ市議と運転手のアンデルソン・ゴメス氏殺害事件関連で、リオ市警が3日朝、退役軍警のロニイ・レッサ容疑者の妻らを逮捕したと3、4日付現地紙、サイトが報じた。
逮捕者は、レッサ容疑者の妻のエライネ・デ・フィゲイレド・レッサ、その兄弟のブルーノ・フィゲイレド、知人のマルシオ・モンタヴァノ・ゴールド)とジョジナウド・フレイタスの各容疑者だ。4人はレッサ容疑者が隠していた銃器類を放棄し、捜査を妨害した疑いを持たれている。
捜査妨害の指示者はエライネ容疑者で、モンタヴァノ容疑者に命じ、ペシンシャ区のアパートから銃器類を運び出させたのがブルーノ容疑者。それを海に捨てたのがフレイタス容疑者だ。捨てられた銃器にはマリエレ氏らの殺害に使われたマシンガンも含まれていたとされている。レッサ容疑者はマシンガンなども自分で組み立てていた。
銃器類搬出はレッサ容疑者逮捕の翌日の3月13日。同日未明に4人が車で乗りつけたが、門番が拒否したため、同日午後、ブルーノ容疑者らが車で出直してきた。モンタヴァノ容疑者が重そうな段ボール箱を運び出した様子は、防犯カメラが記録している。
モンタヴァノ容疑者は翌日、バーラ地区のスーパーの駐車場でフレイタス容疑者に会い、段ボール箱や鞄などを渡した。フレイタス容疑者はバーラ地区の漁師の舟で沖に出て、銃器類を捨てた。
検察によると、モンタヴァノ容疑者はその直後の通話で「家具は寄付したか」と尋ね、フレイタス容疑者が肯定したという。警察は、ブルーノ、モンタヴァノの両者がフレイタス容疑者に、箱の中身は古着と書類だと言うよう指示した通話記録も入手している。
警察は消防や海軍に依頼して現場付近の海底を探したが、回収出来なかった。フレイタス容疑者は7月に、弁護士らしき男性との通話で「どこに捨てたかは覚えている。奴らは的外れな場所を探しているよ」と話している。
3日の逮捕劇は、9月に退任したラケル・ドッジ検察庁元長官が同件の捜査を連警に委ねるよう勧告してから約2週間後に起きた。リオ市警や州検察は、連警への捜査委譲は、捜査後退を意味すると反発している。
マリエレ氏殺害の実行犯とされるレッサ容疑者はリオ・グランデ・ド・ノルテ州の連邦刑務所に収監中。車を運転していたとされる元軍警のエルシオ・ケイロス容疑者も逮捕されたままだ。
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