東西南北

　３日、パリの市議会がルーラ元大統領を名誉市民にすることを承認した。同市議会はルーラ氏を、「ブラジルにおける社会的かつ経済的な不平等を減らすことに貢献した」という名目で推薦しており、それが認められた。同市のアンヌ・イダルゴ市長も、「３千万人にも及ぶブラジル国民を極貧から救った」と賛辞を送っている。フランスとブラジルとの関係は、アマゾンの森林火災拡大をめぐり、マクロン大統領がボルソナロ大統領を批判したことなどで険悪な関係になっている。徹底したルーラ氏や左派への攻撃で知られるボルソナロ氏にとっては、フランスとの鞘当てはまだ続いている。
　　　　　◎
　２日、サンパウロ州アルミニオで９月に起きた、１９歳のアリーネ・シウヴァ・ダンタスさん殺害事件の容疑者として、４５歳の電気技師が逮捕された。この事件は９月８日に近所におむつを買いに出かけたきり行方不明となったアリーネさんが、遺体となって発見されたというもの。アリーネさんは強姦された疑いが持たれていた。警察はすでに、同容疑者の精液を調べ、遺体に付着していた精液と同一のものであることを確認している。
　　　　　◎
　週末のサッカーの全国選手権。サンパウロ州勢は、サンパウロが本拠地でフォルタレーザと、サントスとコリンチャンスは敵地で、ヴァスコ・ダ・ガマとグレミオと、それぞれ対戦。明日はパルメイラスが本拠地でアトレチコ・ミネイロと対戦する。サンパウロ州勢が強い今期だが、７位のサンパウロは他のチームから取り残されないようにするためにも、負けられないところだ。