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エクアドル=9日は抗議のゼネスト敢行=依然として収拾には程遠く

 【既報関連】3日の非常事態宣言後も、エクアドルでは政府と国民との間の抗争が激化。8日に夜間外出禁止令が出される一方、9日はゼネスト実施など、緊迫した状態が続いている。9日付ブラジル国内紙サイトが報じている。
 8日、レニン・モレノ大統領は和平に向けた対話を呼びかけたが、ストの中心的存在となっているエクアドル先住民連盟(CONAIE)は「少なくともゼネストが終わるまでは対話には応じられない」として、ゼネストを強行した。
 ゼネストによって交通機関は止まり、商店街も閉鎖された状態となったが、通りでは全国で1700万人ともいわれる国民が抗議活動を続け、軍隊と抗戦している。
 モレノ大統領は7日に政府機能をキトからグアヤキルに移転。8日にはキトの国会議事堂に先住民を中心とするデモ隊が侵入。逮捕者は延べ700人を超えるなど、異常事態が続いている。
 こういう状態においても、モレノ大統領は辞任や燃料代値上げ(補助金削除)の撤回を断固として否定。現在は国連かカトリック教会の仲介による対話を求めている。
 南米諸国はモレノ政権に好意的で、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、パラグアイが支持を表明している。