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日伯比較法研究の新たな時代到来=第2回日伯裁判と社会セミナー

第1日目閉会時の集合写真

 9月16、17日の2日間、サンパウロ州立総合大学(USP)法学部で、第2回「日伯訴訟と社会セミナー、文化の多様性とグローバルな課題」が開催された。信州大学とUSPとの間の協定により実現され、日伯の様々な研究機関と研究分野の法律関係者や学者が集まり、意見を交換する貴重な場となった。
 今回は「ブラジル法の会」(Grupo de Estudos Juridicos Brasil Japao)から会員4人(ユリ・クロダ・ナベシマ弁護士、エリカ・ヤマシタ弁護士、チアゴ・トレンチネーラ弁護士及びマシャド・ダニエル氏)が組織委員会の委員を務めた。
 加えて、共同スポンサーとして日伯比較法学会(Instituto de Direito Comparado Brasil Japao)、ブラジル弁護士連盟サンパウロ弁護士会弁護士高等学校(Escola Superior de Advocacia da OAB-SP)、サンパウロ弁護士会(Associacao dos Advogados de Sao Paulo)、学際的ビジネス調停・仲裁院(Camara de Arbitragem, Mediacao Interdisciplinar e Empresarial ? Camie)及びジェトゥリオ・バルガス・ファンデーション高等学校(Fundacao Getulio Vargas)がセミナー実現に貢献した。
 日伯関係・日伯比較法の先駆的研究者である二宮正人教授及び渡部和夫教授ら、日伯両側から著名な研究者が参加し、多様な法分野と両国の法システムにまたがる諸問題について、貴重な知見を披露した。
 新たな可能性を開く試みとして、セミナーは終始完全に英語で行われた。日伯間の法分野における学問的又は実務的な交流方法として、新たな道を切り開いているといえそうだ。
 組織員会はセミナーで発表された論文等を公表するための投稿論文募集を開始する。詳細情報は本セミナーの公式ホームページ(https://sites.usp.br/gemdit/brazil-japan-event/)まで。
 無事にセミナーを遂行したブラジル法の会は、「日伯比較法研究の新たな時代を切り開くべく、両国法曹界の交流がますます盛んになりますよう尽力して参ります」とコメントした。
 昨年1月、信州大学(長野県松本市)で第1回「日伯訴訟と社会セミナー」(Brazil-Japan Litigation and Society Seminar)が成功裏に開催されたのを受け、今回実施された。