シンガポールで開催されたサッカーの親善試合でセネガルと対戦したブラジル代表(セレソン)は、序盤に先制したが、追いつかれ、1―1の引き分けに終わった。
チッチ体制では3トップが基本形のセレソンだが、この日は4―4―2の2トップ制が取り入れられた。フィルミーノ(リバプール)とガブリエル・ジェズス(マンチェスター・シティ)の2人がトップを守り、ネイマール(PSG)とコウチーニョ(バイエルン・ミュンヘン)の2人が2列目のサイドにつくというフォーメーションだ。
序盤はそれが奏功し、前半9分に、ドリブルで上がったジェズスのパスをゴール前で受けたフィルミーノが決めて1点を先取した。
だが、前半終了間際の45分、セネガルのエース、マネがゴール前まであがったところを、カゼミロ(レアル・マドリッド)とマルキーニョス(PSG)の2人がペナルティ・エリア内で押したおし、PKを献上。これをディエディウが決めて1―1の同点に追いついた。
後半はほぼ互角に試合を展開したが、セレソンはうまく攻め切れず、チャンスを作れないまま引き分けた。ネイマールとボランチのアルトゥール(バルセロナ)にボールがまわらず、攻撃にうまくからめなかったのが響いた。
試合中には、今年の欧州チャンピオンズ・リーグの覇者リバプールで共にフォワードの一角をなし、それぞれ「ボビー」「サジオ」の愛称で現在世界的に人気のフィルミーノとマネがグラウンドで抱き合うシーンが見られるなど、話題を作った。
セレソンは9月以降、3回の親善試合を1敗2分で終えた。コパ・アメリカで優勝して以降、まだ勝ち星がない。
セレソンの次戦は13日、同じくシンガポールでナイジェリア代表と対戦する。(10日付グローボエスポルテより)