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東西南北

 ボルソナロ大統領のPSL離党問題は、これから来年に向けて、不確定な要素を一気に増やしている。まず、大きな問題となるのは来年の全国市長選だ。市長選は各政党にとり、大統領選や知事選に次ぐ意味を持つが、仮にそれまでにボルソナロ氏の新政党への移籍が完了したとしても、統一地方選挙で新政党に当てられる援助額は少ない。一方、PSLは多くの資金は受けられても、ボルソナロ氏抜きでは世間へのアピール力が弱まり、苦戦するのは必至だ。また、党移籍をすることになると、大統領三男のエドゥアルド下議は下院内の外交委員会の委員長職を辞職しなくてはならなくなり、駐米大使承認は苦しくなるという。
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 8日、サンパウロ市で、ある企業家を脅して100万レアルをゆすり取った容疑で、市警5人と軍警3人の計8人の警官が逮捕された。調べによると、この企業家は今年7月11日、市西部のジャルジンスでの会議に向かったところ、市警らの検問にあい、市北部ジャサナンにある第73署に連れて行かれた。企業家は「株主に詐欺を働いた」などとして市警に脅され、罰金の名目で金をゆすり取られたという。警官が汚職犯罪をでっちあげて、自ら犯罪を行うとは。
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 10日午前、シンガポールで行われた、サッカーのブラジル代表の親善試合の対セネガル戦。セレソンは試合開始早々に幸先よく1点を先取したが、前半の終了間際にPKを取られて同点とされた。後半は両チーム無得点で、1―1で引き分けた。セレソンはこのところの3試合が1敗2分で勝ち星なし。そろそろ勝利がほしいところだ。