20世紀のブラジルを代表する聖職者で、ブラジル初の女性聖人となるイルマン・ドゥウセ(1914~1992年)の列聖式が13日に行われるため、ブラジル政府を代表するアミウトン・モウロン副大統領はじめ、多くの大物たちが立ち会うと、11日付ブラジル国内紙が報じている。
ボルソナロ大統領は日本を公式訪問する予定があり、列聖式に参加できないため、代わりにモウロン副大統領が参加する。
政府代表の一行には、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長やロドリゴ・マイア下院議長、ジアス・トフォリ最高裁長官、ルイス・エンリケ・マンデッタ保健相らが含まれており、10日にイタリアに向けて飛び立った。
また、議会を代表する一行は、上議7人と下議12人、マイア議長に招かれたサンパウロ州運輸局長のアレッシャンドレ・バウジー氏の20人だ。バウジー氏は自費参加だ。
夫婦同伴で行く場合、夫人の経費は別会計だ。両院議長はブラジル大使館で宿泊する予定で、アルコルンブレ氏は議員日当の受取も否定している。
また、ジョゼ・サルネイ元大統領、アウグスト・アラス検察庁長官、バチカン市国(ローマ教皇庁)のブラジル大使エンリケ・ダ・シルヴェラ・サルジーニャ・ピント氏、イルマン・ドゥウセが生前に拠点を置いたバイア州サルバドール市のACMネット市長も参加するが、彼らは皆、自費での参加となる。
参列者の帰国は来週の前半になるが、その間のそれぞれの機関での業務状況が懸念されている。
マイア下院議長は、来週前半は「ブラジリアに下議がいない時期だから心配無用」で、議案の審議などには支障がないとしている。
だが、上院では社会保障制度改革案の2度目の承認を控えており、15日に行われるはずだった改革案の審議・投票が、22日に延期される。また、同改革案承認のための条件でもあった、11月に行われる岩塩層下の油田採掘権の入札に際して、収益をどのように配分するかの審議(下院は既に承認済み)も列聖式後に持ち越されている。
列聖式は現地時間の13日午前中に、バチカン市国のサンペドロ広場で行われる。
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