【既報関連】リオ市チジュッカ区のバジン病院が、9月12日の火災で閉鎖されていた病棟を再開させたと14日現地紙サイトが報じた。
バジン病院は、2000年に開設した病棟と18年に増設した病棟からなる。9月の火災で被害を受けたのは、2000年開設の旧病棟だ。
同病院は、通常入院用128病床、集中治療室32病床、手術室5、人工透析室1、心臓科の手術後の患者用集中治療室11病床を備え、20以上の診療科の医師60人以上を抱えている。
火災が起きたのは9月12日夜で、旧病棟奥手の地下にあった発電機が火元とされた。病院側の対処の遅れなどで、入院患者や付き添いの人達が煙に巻き込まれたり、窓から飛び降りたりして死傷。9月12日現在の死者は11人だったが、別の施設に移された後に亡くなった人達がおり、最終的な死者は19人に達していた。
病棟再開に先立つ11日には、出火当時入院していた患者103人中の15人と、付き添い(介護者)2人が入院中と報じられていたが、生存者達は、悪夢に悩まされて眠れない、火と煙に包まれた時に感じた臭いを感じるといった、災害被災者に共通するトラウマに陥っているという。
これらの人々のケアは各種分野の専門家が担当している。両足を骨折して2度の手術を受けた介護者のジジアネ・サントスさんは、精神的なトラウマを乗り越える事はもちろんだが、現在は、一刻も早く起き上がり、歩けるようになって退院し、2人の子供のもとに帰る事が出来る日を心待ちにしているという。