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三浦泰年氏がサッカー監督就任=プロチーム率いる初の日本人?!=コパ・サンパウロ出場期間限定=「ベスト16目指す!」

スタッフらと肩を組む泰年氏(左から4番目)

 「ブラジルで監督に就任する日本人は初めてだと思います」――元日本代表選手で、現在は指導者として日本のサッカー界を牽引する三浦泰年氏が来社し、そう就任内定を報告した。泰年氏は、2020年1月2日~25日に行われる「コパ・サンパウロ」に出場するクラブチーム「Socorro SC」の監督に11月1日から期間限定で就任する予定。「日本サッカー界としても重要な役割。しっかりやっていきたい」と意気込みを語っている。

「Socorro SC」の選手ら

 「コパ・サンパウロ」はブラジル中から集まる20歳以下の育成チームが、サンパウロ州を舞台に戦う大会で、若手選手の登竜門だ。スポーツネタが極端に少ない1月に毎年開催され、メディアからの注目度が高い。
 カカー、ネイマール、ガンソをはじめ、多くの有名選手がこの大会で活躍して注目を浴び、すぐに一軍入りを果たした。今年もコリンチャンスやパルメイラス等のエリートクラブから、地方の小規模クラブまで128チームが出場する。
 泰年氏は「世界中からのスカウトが一番集まる大会」だと解説する。この大会で注目されて欧州チームと青田買い契約し、成人と認められる18歳を待って正式に移籍する選手もいる。
 泰年氏が監督内定したのは、北東伯セルジッペ州都アラカジュ市近郊にあるノッサ・セニョーラ・ド・ソコロ市のクラブチーム「Socorro Sport Club」とのこと。日系人で実業家の友人が「田舎の小さなクラブチームからプロサッカー選手となる人材を発掘したいので、力を貸してほしい」と頼まれた。

監督になることが内定し握手を交わす

 泰年氏が同チームの監督に内定したのは9月末で、練習に参加するのは11月1日から。2カ月かけてコパ・サンパウロで勝ち抜けるように特訓する。監督を務めるのは大会期間のみで、「少なくて3試合、決勝まで行けば7試合」を担当。スタッフと決めた目標はずばり「ベスト16」。
 既にチームとは顔合わせ済みで、メンバーは全員非日系人。練習はサンパウロ州で行っており、早速様子を見に行った泰年氏は「ビッグクラブチームと力の差は当然あるが、プロとして食べていきたいというモチベーションは高い。〃原石〃がたくさんいる」との印象だという。
 泰年氏は11月まで2週間前に迫り、大会への意気込みについて「決勝を目指せるチームを作っていき、目標のベスト16以上に鍛えていきたい」と語った。


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 三浦泰年氏が就任するセルジッペ州都アラカジュのクラブチーム「Socorro SC」は2018年12月にプロ化したばかりの新チーム。現在はセレエA2に所属し、A1入りを狙っているところ。今年の20歳以下のセルジッペ州選手権A2では見事1位になっており、有望な若手選手が多そう。泰年氏の指導でこの〃原石〃が磨かれれば、将来ヨーロッパの有名チームで活躍するような選手が育つかも?!