日伯福祉援護協会、救済会、こどものその、希望の家福祉協会の日系福祉4団体は4日夜、歌手の中平マリコさんの送別会をサンパウロ市のサンパウロ日伯援護協会本部ビルで行った。中平さんは6日に帰国した。
4団体の関係者や、中平さんと活動を共にしたブラジル健康表現体操協会会員ら約40人が駆け付け、中平さんの帰国を惜しみながら半年ほどの活動を振り返った。5月中旬に来伯し、日本祭りなど各地のイベントで歌声を披露。アマゾン地方や隣国パラグアイなどの日系社会にも足を運んだ。
中平さんは「日本に帰るのがとても寂しい」としながらも、帰国後はコンサートや講演会を通して、ブラジルの日本移民の歴史と現在の様子を伝えていきたいとした。
来年のブラジルでの活動については「地方に積極的に足を伸ばし、田舎に住む一世のお年寄りに日本の歌を届けたい。また日系団体の若い世代への引き継ぎも手伝うことができれば」と語った。
送別会では中平さんのCDの販売収益1万7035レアルが4団体に贈られた。援協は中平さんに感謝状を贈呈。洲崎順・援協副会長が手渡し、関係者からネックレスのプレゼントも贈られた。
また中平さんの母・芙早恵(ふさえ)さんが5日に90歳の誕生日を迎えることから、日本の芙早恵さんとテレビ電話をつなぎ、一同で祝福した。
最後は中平さんが『イペ音頭』を歌い、一同が会場で輪になり、歌って踊ってにぎやかに会を締めくくった。