【既報関連】15日の朝、ブラジル北東部のセアラー州フォルタレーザで起きたビル倒壊事故から4日目となる18日、事故直前に建物1階にある駐車場で、技師の指導の下で大工が支柱を削ったりしていた映像が公開された。
この映像はビルの中に設置された防犯カメラによるもので、大工が支柱の一つを削り始めたのは9時54分。1分後に技師2人から指示を受け、支柱の表面のコンクリートを外し始めたため、中の鉄筋がむき出しになったが、3分後に戻ってきた技師達は、新たな指示を出しただけで、作業を止めるようには命じていない。
この間、住民も数人、現場を行き交ったが、誰も作業への疑問は投げかけていない。
10時8分に大きな音がしたが、これはビルの入り口の外壁のコンクリートの一部が剥がれて落ちた音だ。技師達は何が起きたかを確認するために駐車場を離れたが、その間も外壁のコンクリートはぽろぽろと落ち続けており、技師達に続いて入り口付近の様子を見に来たビル管理組合の女性が駐車場に戻ったのが10時28分38秒。
ビル倒壊はその直後に起きており、映像に映っていた5人の内、技師達に続いて外の様子を見に行った大工は無傷。技師2人は軽傷を負ったが入院不要。門番は重傷で手術も受けたが、命には別状はない。だが、駐車場に戻った管理組合の女性は行方不明のままだ。
この事故では、17日午後と18日朝にも1人ずつ遺体が回収されており、18日現在の死者は計6人、行方不明者は4人となった。(18日付G1サイトより)
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