18日に発電関連の入札が行われ、予想を大幅に上回る2・9ギガワット(GW)分が落札され、440億レアルが動く事になったと18、19日付現地紙、サイトが報じた。
今年3度目の発電関連の入札は約4時間半かけて行われ、2025年以降に供給が開始される発電事業による電力2・9GW分が落札された。これは、当初予想の500~800メガワット(MW)を大幅に上回り、関係者を喜ばせた。また、施設建設などのための投資額は111億6千万レアルとなっている。
ただし、開札後の記者会見では、今回の入札結果だけでは今後の需要の伸びをカバーするには不十分で、将来行われる入札に期待する旨の発言もあった。また、MWあたりの平均価格は176・09レアルで、政府が提示した参考額を33・73%下回った。
主要な落札企業と電力は、ブラジルのノヴァ・エネヴァ92・2MW(火力発電)、フランスのヴォウタリア80MW(2カ所での太陽光発電)と16MW(水力)、ノルウエーのスタッツクラフト75・6MW(風力)などとなっている。
電力供給源を見ると、火力発電による電力は93%が売れたが、風力発電と太陽光発電は35%しか売れなかったという。それでも、発電方法毎に見た発電能力は、風力(44カ所)が1040MWで最大。以下、火力が9カ所734MW、水力が27カ所596MW、太陽光が11カ所530MWと続く。
他方、11月6日に行われる予定の岩塩層下の油田採掘権の入札は、ペトロブラスがカンポス盆地(海盆)で発見した新たな油田四つを含んでいる。これらの4油田はペトロブラスに単独採掘のための優先権が与えられる。その他の油田は、同社も参加するコンソーシアムや外国企業単独、外国企業によるコンソーシアムにより争われる。
ペトロブラスが優先権を持つ油田の一つ、ブージオスは、岩塩層下の油田では3番目の規模で、16億5千バレルの原油と620万立方メートルの天然ガスを産出すると見られている。同社は開発などに多額の資金を投じているため、落札しそびれても、最低30%の採掘権を得るという。
11月の入札は1060億レアルの収益(落札謝礼金)が得られると見込まれ、ブラジルのペトロブラスやエナウタ、米国のシェブロンやエクソン、英国のBP、オランダのシェル、ノルウエーのエキノル、フランスのTotal、スペインのレプソルなどの大手に、中国やコロンビア、マレーシアなどの企業、総計17社が参加する。入札参加企業数は過去最多だ。
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