ボルソナロ大統領が日本に渡航、滞在している間も、社会自由党(PSL)内の抗争が止まっていない。週末には、議会(両院)政府リーダーを解任されたジョイセ・ハッセルマン氏がボルソナロ次男カルロス氏、三男エドゥアルド氏とネット上で派手に喧嘩をする光景も見られた。特にカルロス氏とのそれは、共に絵文字を使って批判しあったことでも話題を呼んだ。また、ネット上では、ジョイセ氏を幼児マンガのキャラクター名でもある「ペッパ・ピッグ」と称し、彼女の体型をからかうことが、「太った人への差別を助長する」として問題にもされている。こうしたネット上の喧嘩の低次元さはなんとかならないものか。
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ここ最近、北東部での原油漂着による汚染が問題となっている。ボルソナロ大統領はこれを「ベネズエラのせい」と責めているが、非政府系環境団体やボランティアが作業に当たる姿が報じられているのに、同大統領や環境省は漂着した原油回収などの対策を採っていない。このため、大統領側が逆に「50日も前から原油漏れがわかっていたのに何をしていた」と批判されている。リカルド・サレス環境相は反論を試みたりしているが、アマゾン問題といい、課題は積み重なるばかり。
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20日にボリビアで大統領選の一次投票が行われ、4選を狙うエヴォ・モラレス氏と対抗のカルロス・メーザ氏が決選投票に進んだ。得票率はエヴォ氏が45・7%でメーザ氏が37・8%。一見、エヴォ氏が有利に見えるが、3位、4位の候補がメーザ氏寄りのため、まだ読めず。決選投票は12月に実施だ。