ボリビアの高等選挙裁判所は24日、開票率がほぼ100%に達した時点で、改めてエヴォ・モラレス氏の当選を発表した。だが、選挙中に疑惑が生じたことから米州機構(OEA)は詳細な調査を求めている。25日付ブラジル国内紙が報じている。
24日の発表時の開票率は99・97%で、エヴォ氏が47・07%、2位のカルロス・メーザ氏が36・51%を得票。この時点で、「1位が40%以上で2位に10%ポイント以上の差」という条件を満たしていることから、エヴォ氏の4度目の当選が認められた。
今回の選挙では、開票中の20日夜から約24時間、集計作業が止まった地域が出るなど、問題が発生し、メーザ氏や反エヴォ派の国民から不正を疑う声が出ていた。
これを受けて、OEAも23日に緊急会議を開き、決選投票を行うことを勧めていた。米国やブラジル、アルゼンチンも決選投票を求めたが、エヴォ氏はこれを認めようとはしていなかった。
今回の結果を得ても、OEAは開票結果の再調査を求めている。
25日付G1サイトは、ブラジルやアルゼンチンに住むボリビア人による在外投票分が、エヴォ氏の再選を後押ししたと報じている。
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