このところ、南米で新自由主義経済に対する左派集団の逆襲が目立つ。27日の選挙でもそれは明らかだった。アルゼンチンでは大統領に当選したフェルナンデス氏の陣営が手でLの字を作ってルーラ元大統領の釈放を求め、かねてから舌戦を交わしていたボルソナロ大統領を挑発した。また、コロンビアの市長選では、首都ボゴタでレズビアン、トゥルバコで極左過激派集団「FARC」の元メンバーが市長に選ばれた。これらもボルソナロ氏を刺激しそうだ。ただ、ウルグアイの大統領選では、左派のダニエル・マルチネス氏と中道右派のルイス・ラカジェ・パウ氏が11月の決戦投票に進出。どちらが勝つか。
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サンパウロ州バウルーで25日夜、同市勤務の軍警軍曹が遺体で発見された。この軍警はマリオ・サビーノ・ジュニオル氏(47)で、2000年のアテネ、2004年のシドニーと2度の五輪に連続出場した柔道の名選手。2003年にはパン・アメリカン競技大会で金メダル、2004年の大阪での世界柔道では銅メダルも受賞していた。同氏の傍には別の軍警の遺体もあり、警察はその軍警がサビーノ氏と口論後に銃弾2発を浴びせて殺した後、自殺した可能性を疑っている。
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ブラジル開催となったサッカーのU17W杯が26日から始まった。ブラジル代表は開幕戦でカナダ代表と戦い、4―1で快勝した。この大会でエース役を期待されたレイニエールは、直前になって所属のフラメンゴから出場(参加)を辞退されたが、試合に問題はなかった。ブラジル代表の次戦は、今日午後8時からのニュージーランド戦だ。
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